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J-POPで道徳授業(RADWIMPS編)

2020年8月5日

大学で道徳の非常勤講師をしています。ここ数年、学生からリクエストしてもらった歌手の曲で、道徳指導案を作成しています。これは盛り上がります。学生はJ-POPで道徳の授業ができることに驚くとともに感動してくれます。その後の学生たちの模擬授業が力作になります。J-POPで模擬授業をするチームもあれば、自作資料で模擬授業をするチームも出てきます。2019年はRADWIPSさんで道徳の学習指導案を作りました。人気のRADWIPSさんの曲「ドリーマーズ・ハイ」で夢について、考えてみましょう。

道徳・学習指導案

  • 主題名 夢(A 希望と勇気、克己と強い意志)
  • 資料名 『ドリーマーズ・ハイ』 RADWIMPS  6分 10秒
  • ねらい RADWIMPSの「ドリーマーズ・ハイ」の歌詞を通して、夢について考え、自分の夢に向かって挑戦し続けることの大切さに気づかせる。
  • 指導過程
    段階 学習過程(発問と予測される反応) 指導上の留意点
    導入 〇みなさんはどんな夢をもっていますか?

    〇自分の夢に向かって挑戦し続けたイチローのエピソードを話す。

    授業で使用するRADWIMPSの『ドリーマーズ・ハイ』を紹介する。

    〇今日は夢について、皆で考えてみよう。

    〇導入なので、イチロー選手の話は簡単に話す。

    〇野田さんのインタビュー記事から野田さんの曲に対する思いを紹介する。「“夢”を話すのは勇気がいる。正直、嫌だ。」

    展開 〇タイトルの『ドリーマーズ・ハイ』は「クライマーズ・ハイ」に近いそうです。夢を追いかけている時に、「ツラさや大変さが心地よさに変わる」、それがドリーマーズ・ハイ。

    『ドリーマーズ・ハイ』の歌詞を読む。解釈を加えながら、詩の意味を共有する。

    〇「勇敢な僕たちは 昨日の夢を捨てて笑えるんだ

    そうやって本日の誓いをまた立てては眠るんだ」

    ・明日やればいいやと簡単に諦める。毎日、その繰り返し。

    〇「敏感な僕たちは 今日もアンテナすり減らして

    嫌われるのは慣れてる バレバレ そんなのは嘘」

    ・他人に嫌われないように神経をすり減らしている僕たち。「嫌われてもいい」なんて嘘をつく。

    〇歌詞の空欄をグループで相談して埋めてみよう。

    〇RADWIMPSの歌詞ではこうなっています。

    〇「夢+夢 我がまま」だと思いますか。

    ・夢ばかり追いかけて我を通せば、我がままになる。

    ・真に手に入れたいことがあるのなら、我がままではない。

    『ドリーマーズ・ハイ』のyoutubeを視聴する。

    〇曲を聴いてどんなことを感じましたか?

    ・かっこいい。

    ・夢について考えたくなった。

    ・「クライマーズ・ハイ」について、説明する。

     

    ・教師がゆっくりと歌詞を読む。「〇〇とはどういう意味だろう」と質問し、理解を深めさせる。

     

     

     

     

    ・ワークシートを用意して、歌詞の一部分を空欄にしておく。

    例:「夢+夢 〇〇〇〇」

    ・ホワイトボードに各グループの答えを書かせる。

     

    終 末 〇今日の学習を踏まえて、自分の夢について考えたことをグループで話し合おう。

    〇各自、ワークシートに感想を書こう。

    ・相手の夢を理解して、聞く態度を持たせる。夢がはっきりしていない人もいることに配慮する。

    評価:自分の夢について考えることができたか。また、夢に向かって挑戦し続けることの大切さに気づくことができたか。

  • イチロー選手の話は、「最多安打記録4257本達成の記者会見 イチロー大記録への自負 笑われてきたこと 常に達成」朝日新聞(2016年6月16日)を参照しました。
  • 「ドリーマーズ・ハイ」の解説は、「野田洋次郎 SCHOOL OF LOCK!生放送教室 放送後記」を参照しました。
  • この記事を書いた人

リリィ

36歳で大学生、50歳で博士号(社会科学)を取得。職業は非常勤講師、リサーチャー、手相鑑定士。趣味は読書。自分の持てる力を発揮して、社会に貢献できる生き方を模索中です。

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