J-POPで道徳科の授業案を作成しました。道徳はまじめに議論するのもいいですが、たまにはJ-POPで授業すると子どもたちは喜んでくれるのではないでしょうか。詩にメロディーがついているので、言葉が子どもの心に届くこと間違いありません。また、日常生活の中で、音楽を聴いたときに、歌詞を深く考えるようになり、そこに道徳的視点が加わると考えられます。
選んだ曲はヒルクライムの「パーソナルCOLOR」。「パーソナルCOLOR」は、それぞれの個性を「色」に例え、自分の色に誇りを持って生きようというメッセージが詰まった1曲です。「パーソナルCOLOR」を聴くと、周りに流されそうな自分、人と比較してしまう自分に対して、そんなことはつまらないことだ、自分の個性を伸ばすことを怠らず、自信を持って歩めというメッセージが伝わってきます。自分らしい生き方を歩んで欲しいという願いが、心地良いピアノのリズムに乗って、子どもたちの心に届くと思います。ヒルクライムの『パーソナルCOLOR』を「個性の伸長」を主題とする授業実践の教材として選びました。2011年に発売されたCDにはMVが付属されていて、授業に使用するには最適です。
道徳学習指導案
- 主題名 君は何色?(A 個性の伸長)
- 資料名 『パーソナルCOLOR』 ヒルクライム 5分10秒
- ねらい ヒルクライムの『パーソナルCOLOR』を通して、それぞれが個性を伸ばし、自分らしく生きることの大切さを気づかせる。
- 指導過程
段階 学習過程(発問と予測される反応) 指導上の留意点 導入 〇質問します。好きな季節は?好きな食べ物は?好きな歌手は? 〇皆、歌手のヒルクライムを知っていますか?
〇今日はヒルクライムの『パーソナルCOLOR』を通してそれぞれの個性(色)について考えてみましょう。
・4択アンケートを実施し、一人ひとり個性が違うことを確認する。 ・ヒルクライムの写真を提示し、ヒルクライムについて紹介する。
展開前段 『パーソナルCOLOR』のDVDを視聴する。 〇視聴して、どんなことを感じましたか。
・ピアノが綺麗。・自分は自分でいいんだと思える。
・「他と違うって何故に俯く?唯一無二こそが心くすぐる」、ここがグッときた。
〇ヒルクライムは自分の色(個性)を出していくには何が大事と言っていますか?歌詞の中で大事だと思うところに線を引きましょう。
・「隣と同じ事確かめて得た安心よりも示せ関心」
・「誰かと比較する事などくだらない」
・「破壊と創造 繰り返し」
・「大事なのは…誇れるかどうか」
歌詞カードを配布する。 ・班で大事な箇所について話し合い、自分たちの言葉で説明するように促す。
・班ごとに指名し、発表してもらう。
・必要に応じ、「〇〇とはどういう意味だろう」と質問し、理解を深めさせる。
展開後段 〇君は何色?それはなぜですか? ・赤、好きなサッカーチームの色!
・私は白、他の色に染まりたくない。
・俺は黄色、元気、楽しい、それが自分。
・青、イメージは広い空。
・ホワイトボードに班全員の色を書く。 ・全てのホワイトボードを黒板の前に並べ、様々な色があることを理解させる。
終 末 〇この教室にはたくさんの色(個性)がありますね。 〇「個性=色」について考えたこと、感じたことをワークシートに書こう。
・教師の説話の後、感じたことを書かせて、そのままオープンエンドで終わる。 - 評価:それぞれが個性を伸ばし、自分らしく生きることの大切さに気づくことができたか。
リクエストに応える形で、はじめてヒルクライムさんの曲を聴き、指導案を作成しました。ヒルクライムさんの曲ってとても素敵ですね。私もファンになりました。