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大学への編入学を後押しした出会い

こんにちは。リリィです。

今回は、私が大学への入学を諦めなかった心の支えとなったエピソードを紹介します。

私の暗黒時代は20代前半です。

将来に対する希望もなく、自分にとって楽しいことがわからない、楽しいことがない。

希望の職場に就職できて楽しいはずなのに、そんな気持ちがずっと続いていました。

今ほどうつ病が身近な病気だとは思っていなかったのですが、今、考えるとあの状態は病気だったのではないかと思います。

就職したとき、同期のほとんどは大卒で、今後、この中で自分のやりたい仕事をするには「学」が必要だと痛感していました。

「大学に行きたい」、そんなことを言うと周りは冷ややかで、「無理だよ」と笑われることもありました。

そうすると、私の人生は細い道をなんとか通って、終わりを迎えるだけなのだろうか、それが身の丈なのだろうかと。

それでも、私の「大学に行きたい」という炎を消すことはできません。

私が23,4歳の頃、職場の役員さん、理事と一緒にご飯をする機会がありました。

その理事さんはフランス語が堪能で、白髪を紫に染めているのが印象的なスマートな60代の男性です。

話をしている中で、大学を出たのが27歳だという話になりました。

「お金がなかったので、高校卒業後大学に行けず、土木作業員をしていた。」

「毎日、お昼休みはご飯を食べ思わったら、大好きなフランス文学を読んでいた。」

「ある日、この作品を原文で読んでみたいと思った。それがきっかけで大学に行き、卒業したのが27歳なんだ。」

衝撃的でした。理事が苦労をした方には見えなかったこと、就職した後に大学に行った方が身近にいたことに。

極めたいと思える自分の好きなものに出会えるってことは素敵です。

人生に遅いということはない、「大学に行きたい」という夢を持ち続けよう、そう思えるエピソードでした。

教訓:自分の好きな道へ、自分の価値で進め。

自分もできるかわからないけど、他人もわからない。

自分で決めたらいい、ただそれだけ。

  • この記事を書いた人

リリィ

36歳で大学生、50歳で博士号(社会科学)を取得。職業は非常勤講師、リサーチャー、手相鑑定士。趣味は読書。自分の持てる力を発揮して、社会に貢献できる生き方を模索中です。

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