「コロナ禍が落ち着いたら海外旅行がしたい」、そう思っている方は多いのではないでしょうか。
私は子どもの頃、日曜日の朝は「兼高かおる 世界の旅」を見て、いつか自分も世界にと胸を躍らせていました。
今、旅行が厳しい中、日本の航空会社さんを応援したい!、そんな気持ちが湧いてきます。
そこで、今は行けないけど、思い出を振り返り、旅行した気分になりたいと思います。
第一弾はケニアのトゥルカナ湖です。人々がたくましく生きて、文化や神秘を感じる場所です。
トゥルカナ県はナイロビから約850km北西に位置する半砂漠地帯です。
下の地図で赤丸をつけたところです。
トゥルカナ湖は面積が琵琶湖の10倍に及ぶ世界最大のアルカリ湖です。1997年に「世界遺産」に登録されています。
私が行ったのは1995年、今から26年前です。
トゥルカナ湖は何もないところです。でも、見たことがない景色です。
この日はテントを設置してキャンプです。
夜、寝ていると突風が吹き始めました。テントが飛ぶんじゃないかと思うのですが、
夜中にそれがぴたっとやむんです。そうかと思えば、蚊が飛び始める。なんとも不思議。
もうひとつの不思議体験です。
私たちがキャンプしている場所は集落からは離れた場所でした。
(ドライバーさんが夕飯を準備してくれています)
まわりに住宅がないようなところです。キャンプしている横で女性が一人で生活していました。
上半身は裸で、薪を焚いて、鳥(フラミンゴぽい?)を焼いて食べていました。
どうして一人でここにいるのか不思議だったのですが、
バスのドライバーさんたちはいつものことのようで、気にする様子もなく。
翌朝、その女性に食料を少し渡して、また来るねという感じで別れました。
バスが走り出してから、
ドライバーさんが「彼女は昔、人殺しをして村八分になって、今、あそこで一人で生活しているんだ」と説明。
えっ、えー!!!
て驚いたことは言うまでもありません。
今まで行った海外、20か国以上の中で印象に残るベスト1はトゥルカナ湖です。
以上、秘境トゥルカナ湖でした。
*現在(2021年5月)、外務省渡航情報によると、トゥルカナ県の一部に「渡航中止勧告」が出ていますのでご注意ください。